インストラクターの講義内容について少し触れます。

ヨガとは一体なんなのか？スタジオでポーズだけを教えるインストラクターになりたいのなら、
ヨガインストラクターではなく、アーサナ（ポーズ）インストラクターになりなさいと何度も言われたように思います。



「ヨガ」とは融合、繋がり。
アーサナを練習する事はもちろん大切ですが、
その前に自分の生活、言動、（例えば他人に対しての態度や、自分自身に向けている言動など）普段の自分の立ち姿勢、歩き方、
全てに意識を向けて気をつけるヨガの最初の基本「ヤマ・ニヤマ」の大切さを学びました。


アーサナを練習した効果は目に見えて、体でも感じやすいと思います。
それゆえ、アーサナ=yoga　と多くの人が思います。私もその考えに傾いていました。
もちろんアーサナをとる事で多くを学べます。そして健康と気づきを与えてくれるとても素敵な時間です。


私のこのトレーニングのシェアメイトが「オームを唱えても部屋は綺麗にならないんだよ」と言ったのを思い出して
yogaの練習にもバランスが必要だなと実感しました。

内側の世界と外側のバランス。インストラクターになりたいがあまりヨガ！ヨガ！と世界にのめりこんでも自分の心の中がHappyでなければもったいない。
もちろん人間なのでいつでもHappyな訳にはいきません。



このトレーニングで私は自分のそのHappyではない気持ちは一体どこから来ているのか、
どの出来事がありどのようにして人間の本来の状態である『幸せ』から遠のいているのかを
探っていく時間がありその必要性をクラスから学びました。


結局私は、小さい頃起こったトラウマ的な出来事を引きずっていてその出来事から、
「人前で失敗したら恥をかいて自分が傷つく」というエゴの思いから今までの人生でもずっと挑戦する事、失敗する事
を避け続け、目の前のたくさんの幸せになるためのチャンスを見逃してきたように思います。
今回の大きな気づきでした。



もう一人の仲良くなったインストラクターを目指す生徒さんはいつも人をジャッジ（判断）する癖がついていて（本人はその傾向を自分で理解しています）、
一度、人や出来事を『これはこうだ」と判断すると、もうその人や出来事をNO!と言って拒否し続けていたそうです。



でも今回一ヶ月間、人と付き合い、色々な出来事を観察し続け彼女が見つけた事は、ジャッジして、
拒否するとそこでその事と自分との関係性が終了してしまうと言う事。


そしてその人や出来事は彼女の中でNOのまま終わります。
でも今回最初にNOと思った人もいろんな出来事があり、その人や出来事の良さというか、いい面を発見できたと言って、
自分の癖である最初に決めつける事のもったいなさを感じたと言っていました。



このようにして多くの生徒さんが、このインテンス（なんと訳すべきか、『強烈な』が良いのか？）な環境で
自分自身のテーマや様々な気づきが合ったと信じています。



ヨガインストラクターとして何を学びたいのか、ヨガをする意図を見つけてほしいです。
ヨガは目的ではなく幸せな生活の為の手段だと思います。

「ヨガのインストラクター」と言われるとなんだかたいした感じに聞こえますが私たちは皆、成長過程で初心を忘れないようにしようと感じました。



その学びから日常に転がっている小さな幸せをたくさん感じられるといいです。